右手は天使の羽 左手の強烈なスマッシュが武器 File No.11 竹内望選手



右手は天使の羽 左手の強烈なスマッシュが武器 File No.11 竹内望選手

File No.11 竹内 望(パラ卓球) 鎌ケ谷市出身

日本のパラ卓球界では、右に出る者がいない実力者が竹内望選手だ。得意の左フォアハンドから打ち込むスマッシュ「竹パンチ」を武器にオリンピック代表を狙う。

中学時代のコーチに卓球の基礎を教わった

室内に響くスマッシュの音。市川市の卓球練習場、ラヴィエス。ここで練習している竹内望選手は、パラ卓球で2020東京パラリンピック出場が有望視されている。
竹内選手は、出産時の圧迫により首から右手の先まで障がいが残った。一見では障がいがあるように見えない右手は、左手より一回り小さく一言で「かわいい」。まるで天使の羽のようで竹内選手の個性となっている。

幼少の頃、父親と遊び感覚で始めた卓球。部屋の中で大きな机にビデオテープをネット替りに並べて日々練習。小学校5年の時、父親が近所の鎌ケ谷中学の卓球部と一緒に練習させてもらえないかと直談判した。今は校長先生となっている菅井コーチとの出会いが竹内選手の人生を変える。

健常者として試合に参加していた中2のとき、同じ地区の県チャンピオンに勝ち、「これで菅井コーチに恩返しができた」とうれしかった。高校、専門学校時代は、千葉県民大会などへ出場し、ベスト16まで勝ち進んだ。その後、柏市の花野井クラブに所属、初めてパラ卓球選手としてプレーすることを決め、国体や全国障がい者スポーツ大会などで優勝を飾る。国内では、負けなしの選手になりパラリンピック出場の実感を持つようになった。

世界レベルを身につけるためポーランドへ遠征

パラ卓球で東京パラリンピック出場を狙う竹内望選手

竹内選手は、世界レベルを身につけるため、今年8月からポーランドで長期間に渡り遠征中だ。

彼女が目標としているポーランド出身の金メダリスト、ナタリア・パルティカ選手は、パラと健常者との二刀流でオリンピックのメダルを獲得しているスーパー・プレーヤーだ。

竹内選手は、遠征中にパワフルな選手が多いヨーロッパの大会へ出場し、技術とメンタルを鍛えている。「世界ランキングを上げていき来年のパラリンピック出場が目標」と語る。竹内選手は障がいの程度が一番軽い「クラス10」。健常者に近いクラスなので強敵ぞろいだ。

「ボールが床につくまでは、試合は続いている。何をしてでも勝て」という恩師の教え通りに、最後まで諦めないことが竹内選手の粘りのプレーとなっている。

障がいを持っている人に対して、「何事もとりあえずやってみること!」と伝えたいそうだ。「始めからダメだと諦めずに実際にやってみると人生変わるかもしれませんよ」。
実家のある鎌ケ谷市に帰ったらスーパー銭湯へ行くことが一番のリラックスでお風呂が大好き。鎌ケ谷グルメは、「ピーターパン小麦の郷」のパンを食べるのが楽しみだと言う。(文=高井さつき/写真=高井信成)

●たけうち のぞみ/1994年生まれ、25歳。2015年、国際クラス別パラ選手権で優勝し、日本一に。現在は、花野井クラブ所属。


                                                  

2019年11月27日 右手は天使の羽 左手の強烈なスマッシュが武器 File No.11 竹内望選手 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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