がん診療最前線12 肝臓がん



がん診療最前線12 肝臓がん

本田五郎先生

肝臓にできる悪性腫瘍(がん)は原発性肝がんと転移性肝がんの2つに大別されます。

原発性肝がんは正常な肝臓の細胞ががん細胞に変化して細胞分裂を繰り返し、大きくなったものです。一方、転移性肝がんは肝臓以外の臓器(大腸や胃、肺、膵臓、卵巣など)に発生したがん細胞が肝臓に流れ着いて細胞分裂を繰り返し、大きくなったものです。

原発性肝がんはさらに何種類かに分けられますが、その中で約90%を占める肝細胞がんは、ウイルス性肝炎や脂肪肝、アルコール性肝炎などが原因となって発生します。
健診などでこういった病気による肝機能障害を指摘された場合は、定期的な精密検査を受けることをお勧めします。万が一肝細胞がんが発生した場合でも、小さいうちに見つかればラジオ波・マイクロ波焼灼療法や肝切除術によって治療することができます。ある程度大きくなってから見つかった場合でも、個数が3個以内で、肝臓内の重要な血管に腫瘍がくい込んでいない場合は肝切除術によって治療することができます。

焼灼療法や肝切除術ができない場合は血管カテーテル治療(肝動脈にカテーテルを挿入して抗がん剤や塞栓物質を流し込む方法)や分子標的治療薬による治療を行います。
ただし、いずれの治療も肝臓の機能が落ちていると、十分な治療ができない場合があります。特に肝切除術を開腹手術で行うと、体に大きな負担がかかり、手術後に腹水や胸水が増えたり肝機能不全に陥ったりすることがあります。
ところが、同じ肝切除術でも腹腔鏡手術で行うと、体の負担が大幅に軽減されるため、肝臓の機能が落ちている場合でも安全に行える場合があります。治療法の選び方については、肝臓がん治療を専門的に行っている医師にご相談ください。

新東京病院 消化器外科主任部長 本田五郎先生
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2019年12月25日 がん診療最前線12 肝臓がん はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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