元ホテルを活用 アーティストの制作活動を支援「パラダイスエア」



元ホテルを活用 アーティストの制作活動を支援「パラダイスエア」

撮影:加藤甫

アーティストに一定期間、滞在場所と制作場所を提供し、移動と制作活動を支援する取り組みをアーティスト・イン・レジデンスという。

撮影:加藤甫

松戸駅前の元ホテルを活用した「パラダイスエア」は、多種多様なスペシャリストが集まる一般社団法人PAIRが、松戸市や地元町会と協働で展開するアーティスト・イン・レジデンスだ。

ヨーロッパで特に盛んなアーティスト・イン・レジデンスは、ルネッサンス期にフランスの王立アカデミーがローマにあるメディチ家の別荘を買い取り、新進気鋭の芸術家を滞在させたことが原点とも言われている。

日本でも文人画人に宿を提供することが古くから起きており、水戸街道の宿場町の一つ、松戸宿近くの邸宅には、宿泊料代わりに客人が残した作品が今でも残るそうだ。このような「一宿一芸」をコンセプトに、パラダイスエアは2013年のオープン以来、国内外300組ものアーティストの支援を行ってきた。
こちらでは幅広い分野のアーティストを受け入れているのも特徴だ。「元々はホテルなので各室に防音対策がしてあり、音楽関係のアーティストも滞在しています」と広報の藤末さん。

現在は、3週間程度の滞在を随時受け入れるショートステイ・プログラム、公募によって選出されるロングステイ・プログラム、アーティストが地域の人と多様な学びと交流を行うラーン・プログラムの3つを活動の軸に据えている。
渡航費用や滞在費など資金面のサポートもあり、計3ヶ月間滞在可能なロングステイ・プログラムは、毎年1〜2組が選ばれ、今年は600組以上の応募があった。

藤末さんは、市外から来るアーティストの視点が、松戸の魅力の再発見にもつながってるという。 ここを拠点に制作された作品のいくつかは、地下道や公衆トイレ、建物の壁面など市内で見ることができる。また、滞在中のアーティストによるワークショップやイベント等も定期的に開催している。
名前は、建物1階のパチンコ店「楽園」の英訳にアーティスト・イン・レジデンスの頭文字(AIR)を合わせてつけられた。世界各地から訪れるアーティストの楽園として、松戸の文化発信の一翼を担っている。(取材=土肥佳子)

■パラダイスエア 松戸市本町15‐4
●滞在アーティストによる無料ミニライブを2月25日・3月8日に開催。イベント詳細はホームページで。


                                                  

2019年12月25日 元ホテルを活用 アーティストの制作活動を支援「パラダイスエア」 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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