「がん診療最前線」 16.黄疸と胆道の病気



「がん診療最前線」 16.黄疸と胆道の病気

本田五郎先生

胆道とは胆汁が流れる道という意味で、胆管、胆のう、十二指腸乳頭部の3つに分けられます。

胆汁は肝臓で作られる黄色~茶色の消化液で、胆管を通って十二指腸乳頭部から十二指腸に流れ込み、食べ物と混ざります。便の色が茶色いのはこのためで、胆汁が混ざらないと便は灰色になります。胆道にがんができて胆汁が十二指腸に流れ出なくなると、黄疸を発症します。その時、眼球や皮膚は黄色くなって、尿の色も濃くなり、便は灰色になります。そして、全身の皮膚がかゆくなります。黄疸の原因は胆道がんだけではありません。膵臓がんや胆石、肝臓の病気が原因の場合もありますので、黄疸が出た場合は精密検査が必要です。

黄疸をきたすような病気の診断と治療には専門的な知識と技術が必要なので、黄疸が出た場合は専門医の診察を受けることをお勧めします。

胆道の病気の中で、胆のうがんはかなり進行するまで黄疸や痛みなどの症状が出ません。
しかし、健診等で行われる超音波(エコー)検査で比較的早期のものが見つかることがあります。エコー検査で良く見つかるのが、胆石や良性のポリープです。かなり以前は、胆石があると胆のうがんになりやすいと言われていました。

現在、その考え方は否定されており、胆石があっても症状がなく、精密検査で胆のうの壁に異常がなければ、手術をしないのが一般的です。コレステロールポリープや胆のうの壁の一部が厚くなる胆のう腺筋(腫)症もエコー検査でよく見つかります。胆のう腺筋(腫)症は胆のうがんとの区別がつきにくいのですが、腫瘍ではありません。コレステロールポリープや胆のう腺筋(腫)症も、はっきりと診断がつけば、胆石と同様に手術は必要ありません。

新東京病院 消化器外科主任部長 本田五郎先生

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2020年04月29日 「がん診療最前線」 16.黄疸と胆道の病気 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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