今再び 不登校生の高校進学を考える



今再び 不登校生の高校進学を考える

「不登校のステージ」を満喫してからにしよう

 奈さんは、学習面も優れ、運動も大好き。中学ではバスケ部に入り、元気に登校していた。それが、部内での好きだ・嫌いだ・嘘つき・裏切り・告げ口・シカトなどに疲れ果て、中2から卒業まで学校に行かなかった。「高校からは行く」と言ってこの4月、引き締めの弱い私立高校に進学し、軽音楽部に入り楽しく登校していたが、ここでも級友内の離合集散の渦に巻き込まれ、自分の立ち位置が見えなくなり6月から再び不登校になった。

 奈さん「不登校をした多くの人も高校へは進学しています、だから私も進学しました。高校では、中学校とは違い、皆大人っぽくなっているだろうと期待しましたが、そうではなかった。なにより私自身がしっかりした判断力や実行力が出来ていませんでした。それから大勢の中で、独りぼっちでいることに耐える強さもありません。軽音楽部の中に〈仲良し4人組〉があり私はその中の一人です。軽音楽部は部員が多いためか顧問の先生が『テストで赤点をとるような生徒は退部して貰います』と言うのです。〈仲良し4人組〉は演奏も上手ですが、赤点をとる人は一人もいません。その仲間は学校を休んでいる私に、『期末テストには登校して赤点にならないように頑張ってね。ノートも資料も貸すから』と届けてくれました。その友達に応えたいので、明日は登校したいのです。…でも登校できそうにありません。どうしたらいいか自分で決められない」と、両親と相談にきた。

◆なぜ高校進学を急ぐのか? 不登校は悪であり、恥ずべきこととの風評に、本人だけでなく家族も押し流されている。

◆不登校を『発達課題』と捉えてはどうか。人生の中の大切な節目として、それぞれの成長期に指摘される課題である。これをどのようにクリアするかは、その後の人生を大きく左右する。

◆軽々しく不登校はない方が良いと考えることは誤りだ。人生の中の「不登校のステージ」に充分な期間を設定し、五体・五感を自由に活動させ、他人とも自由に交わり、自己決定力をつける。

 目的集団の一員になっても自己を見失わない自立心を身につけてから、高校進学を考えても少しも遅くはない。人生80年の時代である。


                                                  

2014年07月29日 今再び 不登校生の高校進学を考える はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場 連載記事

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