No199 脳について



No199 脳について

行動や感情を上位で制御

私達は、脳の機能について軽視しすぎている気がします。多くの人は、自分の行動や感情は自分の意思で制御していると思い込んでいますが、脳は私達の行動や感情を更なる上位で制御しているのです。

ある母親の話。
「先日PTAの集まりがあり、いくつかの議題について相談しましたが、すべての決断は自分の意思で行いました。多少迷うことはありましたが、自分で選択できました」
「実は、その時の選択をしたのが脳です。脳は莫大な記憶をもっており、過去にうまくいったり、あるいは喜びにつながったりした記憶を元に、意思の入りにくい場面で介入してくるのです。その介入は自分では意識できません」
脳のこれ以外の機能についても、過去の実証的な観察によっていくつかが分かっています。
まず、脳は他者から感じたままを、他者にも感じさせるような行動を指令する。たとえば、相手が拒否的な態度をとれば、こちらも知らないうちに、拒否的な態度をとってしまうものです。「心は鏡」たる所以です。
また、脳は快適なこと、やりがいがあることを優先的に指令する傾向があります。その多くは、過去の快適さや、やりがいのあった記憶をもとに行われます。
たとえば、子育て。子どもを管理・支配することによる快適さや、やりがいの記憶はなかなか消えにくく、子どもが自立期に入っていても脳による管理・支配の指令は止まりません。
更に、脳は不快なこと困ったことを回避する傾向があります。回避の方法として使うのは、さまざまなアラームです。 たとえば、心のエネルギーが低下し。気力・意欲が消耗されると、脳は、腹痛のような身体症状、昼夜逆転、暴力行為、強迫性障害、抑うつ状態、ゲームびたりなどのアラームを発するのです。
中でもゲームびたりは、しばしばゲーム中毒と呼ばれますが、実は、心のエネルギーの消耗症状(アラーム)というのが正解で、心が膨らめば、子どもは色々な症状から解放されてゆきます。もちろん、ゲームからも簡単に離れてゆきます。中毒ではなく脳からのアラームと考えられる所以です。

 次回は、「自分の意思」


                                                  

2014年08月27日 No199 脳について はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 思春期ブルー 連載記事

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