今再び 不登校生の高校進学を考える②



今再び 不登校生の高校進学を考える②

「不登校のステージ」を満喫してからにしよう

「実君、今年の教育シンポの主題は『十五の春からの歩み方から今再び不登校生の高校進学を考える』です。君の代で高校進学しなかったのは君だけ。いろいろインタビューに答えてください。

まずは、昨年の3月頃の気持ちを…」 【あの頃は、調理師を目指していた。高校へ行ったら料理の道に進みやすいかな、でも一方で、行かなくても何とかなるかなとも思っていた。気づいたら、高校の募集期間が終わっていた。「探せばまだ入れる高校があるんじゃない?」と母は言っていた。でも「学校に行かなくても料理の道なら何とかなるんじゃない?」とも言った。じゃあ、行かないと。強い意志があったわけじゃない】

「4月、他の人は通信制や定時制に通い始めたが」 【行っていたら、俺もあんなふうになっていたかな?勉強に追われたり、楽しくないこともしなくちゃいけなかったりするのを見ていると、ゆうびの生活の方が充実していると思っていた。具体的には、ゆうびの仕事をまかされることが増えるのは楽しかった。責任もあるけど良い経験になった】

「10月に1週間住み込みで障害者施設の調理実習に行ったね…」 【自分から願い出た。休憩を含め8時間ほど働いたあとに、利用者の方や職員の方とご飯を食べるという共同の生活だった。24時間利用者と一緒にいて気をくばるというのは大変だった。楽しかったけれど、うちに帰りたいと思ったこともある】

「高校行くのを先延ばししている?」 【先延ばしにしているという考えは、俺の中にはない。「高校に行かないと、どっかで行き詰まるよ」って、そういう情報を聞くけれど、実感がない。俺が必要だと認識していない】

◇昨年4月からの実君の「不登校のステージ」は充実している。日々のサブリーダー的活動、施設泊まり込み料理実習。その後中型バイク免許取得を実行して、不慮のスリップ事故までも正面から受け止め、短期肉体労働バイトして、新しいバイクの代金を稼いだ。自分を育てる経験を自分の意志で引き寄せている。  高校は実君の視界の遠い小さな点に過ぎない。

 


                                                  

2014年08月27日 今再び 不登校生の高校進学を考える② はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場 連載記事

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