No206 子どもの評価 《最終回》



No206 子どもの評価 《最終回》

子どもの自立・親の自立

親が変われば子どもも変わる。
そして、親が変わるのは子どものためではなく、成長し自立してゆく子どもにふさわしい親になれるよう、自分のために変わることと意識する。

これだけで思春期病の状態は大きく改善されますが、もちろんそんなに簡単なことではありません。
紆余曲折を経て親は変貌するのです。

その中で陥りやすいのが、子どもを評価すること。基本的に、子どもの価値観を尊重するのであれば、親の価値観で評価する必要などないのですが、つい目がいってしまうのが親の性。
それではいつまでたっても思う様な成果をうることはできません。

ある母親の言葉。

「おかげさまで随分明るくなり、積極的な行動が目立つようになりましたが、何かが起こってほしいとつい期待している自分に気づきました」
子どもの様子を観察することも、それによって心が波立つことも無用なことと分かっている母親ですが、さすがに子どもの明るさに気が緩んでしまったようでした。

それでも一つの救いは、自分の心に“期待”という波立ちが起こったことを冷静に見つめている点です、いつも心の波立ちに客観的な目を向けていることが何を置いても重要だからです。
そうした意識をいつも持っていれば、多少の言葉も行動もさほどマイナス要素とならないで済むものです。

要は心の問題。自分がどう変わりたいか、いつも考えていれば、心の姿勢が次第に変化してゆき、本当の意味で子どもの価値観を尊重できるようになり、その心が子どもへと映されて、自立へのきっかけとなるのです。

もちろん、自立するかどうかなどに興味をもたないのがコツで、子どもからどう離れてゆけばよいのか、ただひたすら考えておくことです。

子どもの自立とは、親から離れてゆくことと理解しておいてください。

それでも子どもの状態を知りたいのなら、心を開いておくことです。不思議なもので、自分の価値観に拘らずにいると、自然に色々と感じ取れるものです。

今回が最終回。長い間のご愛読に感謝致します。


                                                  

2015年04月30日 No206 子どもの評価 《最終回》 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 思春期ブルー 連載記事

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