文部科学省フリースクール等担当視学官の来園①



文部科学省フリースクール等担当視学官の来園①

「ゆうびが大切にしている学校との違い」など

過日、文部科学省初等中等教育局フリースクール等担当視学官他3名が来園。不登校生への経済的・制度的支援に関わり、フリースクールの実情を知りたいとのことで、内堀他スタッフ3名で懇談に臨んだ。今号から3回に渡って懇談記録に加筆して、ゆうびの考え方を掲載します。

★ゆうびが大切にしている学校と違う点は?
学校には、遊びが少ない、無駄がない、失敗が悪いことになりやすい。例えば、顕微鏡でツクシの胞子を見る学習。学校では顕微鏡をあらかじめセットしておき、覗けばもう見える。顕微鏡なんかは、自分で覗き調整ネジを回して、何枚かカバーガラスを割ったりしながらピントが合った時のあの瞬間の感動を味わうもの。怪我を想定しながら小刀も使わせる。こんな事は学校では出来ない。学習指導要領を無視する気は毛頭ないが、生活年齢で輪切りにして就学や学年・学級を決め、理解や作業の早い子は待たされ、遅い子は急がされ、数量化し易いペーパーテストで順位が決められ、学力格差みたいなものを露呈させる。学校が目的集団であるためだ。級友の人格まで点数で測るような子どもにしてしまう学校・学級集団は、不登校になるような子には馴染めない。

★今はよいがいずれは社会で目的集団の一員として生きることになるがそこへはどうつなげるか?
それは「日本人は大人になって税金を納めるようになるべき」という考えを前提にしたお言葉だ。子ども達と共在活動をしていると、人間は生まれながらに「働きたい」という本能をもっていることを感じる。今の社会でそれが出来ないのは子ども達のせいではない。責任は…!、責任は……!。
…生産活動に参加できなくても、消費活動を豊かにし楽しんで生きればそれもまた人の人生ではないか、それを国も社会も認めて欲しい。30歳になっても職に就けないで、自分が生きていることを罪悪のように想い苦悩している学園生もいる。「このまま40代になったら俺はどうするんだろう」と悩む子に「早く仕事を見つけろ」ではなく、やはり「急がなくても良い。そのままで大丈夫だ」と声をかけずにはいられない。      

〔次号に続く〕


                                                  

2015年07月29日 文部科学省フリースクール等担当視学官の来園① はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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