文部科学省フリースクール等担当視学官の来園③



文部科学省フリースクール等担当視学官の来園③

「学校・学級が目的集団である限り不登校ゼロにはならない」

先号に続き、文部科学省初等中等教育局フリースクール等担当者が来園した際の懇談記録より。
★フリースクールの判断基準は?
…判断基準はないほうが良い。万一、判断基準を文科省が作るとなれば、フリースクールは公立小中学校の第二学校群になってしまうね、ハハハ。
理念や目標・活動予定などを拝見して、「スパルタ風だな」「ここは学習塾みたい」など様々だがそれが良い。多種多様なフリースクールがたくさんあることが個性際立つ不登校生たちにとって、選択肢を広げることになる。
★文科省の不登校追跡調査(ゆうびからの意見) ゆうびでは、相談・見学に来られた方に、不登校の原因は問わないようにしている。それを聞いても、辛かったことを想起するだけで、これからの対策にはそれほど役立たない。それよりも、今現在どういう生活をしているかを丁寧に聞く。
文科省の調査で不登校の原因第一位に「朝起きられない・無気力」というのが新聞に掲載されたが甚だおかしい。不登校というのは登校できていた子が登校できなくなった状態を言うのでしょ。登校していた期間に、学校で何かしらの原因があって、朝起きられなくなったり、腹痛や頭痛を起こしたり、気力がなくなったりして不登校になったのである。これは、不登校の原因でなく結果です。これを不登校原因の選択肢に入れるなんて文科省もお粗末なことをやっていると思った。
集団を苦手とする子の気持ちを察してください。例えば、「この問題、分かる人は手を挙げて」の先生の問いに、心臓をサンドペーパーで擦られるようなザラつきを感じる子がいる。「私は、手を挙げられたけど、手を挙げられない人はどんな気持ちなんだろう」などと思う。先生に怒られている人をみて自分も怒られたようにつらくなる子もいる。これが不登校の大きな原因です。
優れた教師であっても学級を目的集団として機能させているかぎり不登校は起きる。国の教育行政が、社会が、不登校は子どもの成長の過程で当然起こりうることとして捉え、不登校生の支援・教育を教育制度の中に恒久的に位置づけて欲しい。


                                                  

2015年09月30日 文部科学省フリースクール等担当視学官の来園③ はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場 連載記事

トラックバック&コメント

まだトラックバック、コメントがありません。