人間の生き死には天・神仏がつかさどること    人間の成すべき事は一心に生きること



人間の生き死には天・神仏がつかさどること    人間の成すべき事は一心に生きること

●10年前
絢(当時14)さんの母親が「私にはもう一人男の子(当時10)がいます。重い障碍(筋ジストロフィーと記憶)があって長い入院生活です。外出できる折りにゆうびに連れてきますから会ってやって下さい」と言うのでお会いした。母親に抱っこされながら「ウッチー先生よ」と声をかけるが表情に変化はない。ほんの少し瞳が動いたか。掛ける言葉も見つからず純真無垢な顔に見入っていると、御仏に仕える童子に思われた。○この子に僕ができることは『呼吸が続き・鼓動が続き・体温を保ち・快感あり、を持続させてあげる』こと。

◆5年前
「ウッチー!俺は生まれてきてはいけない人間だったんです。母が妊娠しても中絶されるべきだったんです…」宏君(4大卒・高1でアスペルガー症候群の告知)からの電話。「今日もパニックになった…自分をコントロールできない。母を撲って父と取っ組み合い…。妹や弟を怖がらせた」…宏君と僕は本音丸出しで長時間討論し…最後は◇「生まれてはいけない」とか「中絶される…」などは人間が決めることではない。『自分を大事に一所懸命生きることが「生かして戴く」天・神仏への祈りだ』分かったか!「はい」は涙声であった。

▲今年春
詩さん(24)の従姉妹が女の子を授かった。その子に障碍があることを告げられる。ご主人と泣きながら話し合い「折角授かった子だから生むことにしよう」となったが、その後も母親の不安定な状態は続き早産。体重は千グラムなかった。赤ちゃんを見たけれど、辛くて泣いていた。ご主人が長期休暇をとって妻を支えるが「あの子は生まれて幸せになれるのか?産んだわたしを恨むのでは?一緒に死んだ方が…」などと言う。ご主人は繰り返し「昨年亡くなったお義母さんが授けてくれたと思って大事に育てよう」と言い聞かせている。だけど…不安が続き泣たり混乱したりで…。△詩さんには『祖母から授かったお子、天・神仏からお預かりしたお子、と信じ本人が育ちたいように育てて下さい』と伝えたいね、と話せるが、今の母親の心には届かない…?

◎信仰心の薄い僕も、人の生き死にという絶対の課題に直面すると天・神仏に縋ってしまう。三つの挿話。


                                                  

2016年10月26日 人間の生き死には天・神仏がつかさどること    人間の成すべき事は一心に生きること はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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