優しすぎるあまりに優しすぎる若者 『お母さん!どうしたらいかわからない…』



優しすぎるあまりに優しすぎる若者 『お母さん!どうしたらいかわからない…』

真夜中の電話である。
母「諒!どうしたの?」
諒(28)「お母さんごめんね。こんな時間に電話して…。俺、何もかもわからなくなっちゃって…。彼女との付き合いも8年になるのに…今は話が進むでも終わりになるでもなく硬直状態で…。

彼女は週に1回は決まって俺の所に来てくれて、いちゃつきたいとも思うんだけど、動けない…会話もなく彼女は一人でゲームをしているの。

…ときどき『私よりいい人を見つけて結婚したらいいのに』何て言うこともあって、ドキっとするんだけれど…俺の他に好きな人が出来たわけでもなさそうだし…。

お母さんは、結婚を申し込んだらって言うけれど…それは出来ないの。だって、彼女は俺にとってこれから先二度と出会えない、最高の人だから…もし断られたら…今まで俺が築いてきた人生は何もなくなってしまう。

…それに、彼女の父親がやっているお店の店員も辞めなければならなくなる。

俺が辞めたら、お店は立ち行かなくなる…そんなことはとても出来ない。…夜も眠れない。眠ろうと思ってお酒をたくさん飲むのだけれど眠れない。お母さんが言うように、家に帰ることも考えたけれど、帰ればする事がなくなり、今よりもっとダメになってしまう。何もかも無になってしまう…帰れない。このままここにいてもっと考えてみる…。お母さんごめんね。こんな時間に長電話して…」。

母親は、この電話の翌日「悩むあまり、もし自死するようなことでも起きたらと思いまして…」と相談にこられた。

諒君は優しい、あまりにも優し過ぎる。自分も含む全ての人に優しすぎる。「決断と実行」に伴う痛みを避けたいのだ。この状態の諒君に「自分の力で解決しなさい」は酷である。親が介入して、当面する事態を治めることが先決。

諒君には次のように伝えましょう。「お父さんとお母さんが、責任をもって諒と彼女の結果オーライになるように事を進めるから、全てを任せなさい」と。彼女とその両親に会って「結婚するよう話をすすめる」ことにした。

自立・自律した大人とは言えないが人生80年の時代である。成人するのはもっと先でいい。この事例に類似する相談は増えている。


                                                  

2017年05月31日 優しすぎるあまりに優しすぎる若者 『お母さん!どうしたらいかわからない…』 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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