「高校ぐらい出ておかないと…」の自縄自縛 不登校する少女の苦悩を



「高校ぐらい出ておかないと…」の自縄自縛 不登校する少女の苦悩を

倫(17)さんが母と一緒に相談に来た。中1の後半から行き渋りが始まり、中2は欠席が多くなり、中3はほとんど登校していない。それでも『高校はいきたい』と言い、スクーリングの少ない通信制高校に進学した。しかし、ほとんど登校出来ないまま1年が過ぎ、単位は1個もとれなかった。今年4月からどうするか話合ったが倫は高校卒業に拘る。『本人が来られる時だけ登校すれば卒業出来る』通信制高校を探し当てた。しかも2年編入学の扱いで許可。
ところがここ1カ月ほど、倫が悩んでいる。中学と高校と2回不登校をして、今度で3回目。
「登校出来る日があるか不安なの」と呟く。夜も眠れず、しばらく止んでいたリストカットをする。万一登校出来ないで退学するとなると倫の心の傷はますます深くなる。「先生、倫に直接聞いて頂けませんか。」
僕は「高校への執着を解き放し、高校進学は先のことにし、当面はゆったりと自分の好きな事をして過ごさせ、親子で、大好きな動物を見て歩き『倫ちゃんの動物記を作ってみよう』と
提案するが?」と問う。「倫が納得すればいいです」と。
「倫ちゃん!、高校へ行きたいわけは?」「高校を卒業しないと大人になれないから」と。周りの大人たちの「高校ぐらい出ておかないと…」を真面目に受け止めそれで自縄自縛して苦悩している…。
❶高校を卒業しなくても大人になれる。高校は勉強したくなったり、しなければならなくなってから行けば充分間に合う。

❷それより好きな事や得意な事・面白そうな事をやって毎日を楽しく過ごす事が大切。

❸他人に「高校も出ていないの!」と言われたら「そうよ。私自分の役にも立たない勉強をしたり、テストの点数で友達と競争ばかりの学校好きじゃないから」と返事をすればいい。

❹「友達出来ないでしょ」と言われたら「友達は私が楽しく元気に生活し、弱い人に優しく接していれば自然にできるもの」と答える。「その他にも高校に行かなかった事で、困る事・辛い事などは絶対に起きないように、倫ちゃんのお母さんとウッチーで責任を持ってあなたを守ります。どう?」倫さんはニッコリして「はい、そうします」と答えた。


                                                  

2017年06月28日 「高校ぐらい出ておかないと…」の自縄自縛 不登校する少女の苦悩を はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場 連載記事

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