「自閉症」のある子が通常学級で学ぶ  健常と言われる子達も学ぶことが多い



「自閉症」のある子が通常学級で学ぶ  健常と言われる子達も学ぶことが多い

◆9月号続き最終回
これまでの話でおわかりと想いますが、圭ちゃんの母親は圭ちゃんの世話をするために付き添っているのではありません。圭ちゃんへの支援・指導はボリ先生で、母親は1年3組の助手です。圭ちゃん以外の子どもたちの手助けや相談・質問などに答えて頂きます。重要な目的は、ボリ先生の圭ちゃんへの支援の様子を覚えて頂くことです。家庭→母親と学校→担任教師の接し方が共通していると、圭ちゃんは行動しやすく、心地いいだろうと考えて。
→まだ続きが有りました。その後の授業参観と続く懇談会では、圭ちゃんの母親の周りには、お母さん方(保護者)が寄って来て「うちのA子はしっかり勉強しているかしら?」「うちのB男は気が小さいんだけど普段も今日のように手を挙げて発言出来ているかしら?」「うちのC子は、今日は私の顔ばかり見て笑ってばかりいたんだけどいつもあんななの?」…と質問ぜめです。それに対して圭ちゃんのお母さんは一人ひとりに丁寧に的確な返事をしています。ボリ先生の出番はないくらい。以後、圭ちゃんのお母さんの存在価値は不動となり。先生も、圭ちゃんの学習を含めた楽しい授業作りを考えていればいいだけになり、子どもたちと遊ぶ時間も増えるのでした。
それから後→K小学校には、次々と自閉症のある子が転入学して来るのでした。遠くはA県K県、近くは都内外から。母親と二人でK小学校の学区内に転居する母子も1組だけではないのです。中には学区内にマンションを購入し家族全員で移住された方もいました。ボリ先生は「立派な指導は出来ていません。楽しく元気で、と心がけているだけですよ」と伝えるが、親御さん方は「通常学級に通えるだけで嬉しいのです。優しくして頂けるだけで十分です」と応えます。自閉症のある子を持つ親御さんに共通していることは、我が子の成長のためなら、なんでもやってみるという姿勢でした。
嬉しいこと→一つの小学校に5人6人の自閉症のある子がいるのは、当時例のないことでした。間近でボリ先生の学級や指導を見ている若い先生方の中には「私の学級でよければ」と受け入れてくださる先生方が増えていきました。


                                                  

2017年11月29日 「自閉症」のある子が通常学級で学ぶ  健常と言われる子達も学ぶことが多い はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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