LINEの怖さを知ろう  誤解は増幅するし友情も壊れる



LINEの怖さを知ろう  誤解は増幅するし友情も壊れる

就活中のAさん(23)は、親しみを持って頼りにしているBさん(39)にLINEで「私の良いところがあったら教えて」と送った。
Bさんは「今日はショックなこともあり疲れているので、また今度送るね」と返信する。
ところが翌朝には「疲れはとれた?」とAさん。Bさんはカチンときてしまい、その日は返信せず、翌日「Aさんはどういう気持ちで『疲れはとれた?』と送信したの?もしかしたら、単純に私を心配してくれていただけかもしれないけれど、あの短いメッセージでは、『疲れがとれているなら早く自分の良いところを送って!』とせかしているように聞こえました。だから私はとても嫌な気持ちになったよ」とLINEした。後日二人は会う機会があり、その時の事を話題にした。

A「ご免なさい。言葉が足りなかったです。就活で、履歴書に自分の長所を書く欄があって…」
B「そうだったの。一言書いてくれれば…。でもLINEって『線』って意味でしょ、私の送ったメッセージは線じゃなくて『塊』だったね」
Aさんは勢いよく「そうなの、線なの!Bさんのメッセージは長くて内容が重いことが多い。他の人、特に若い人には短い文の方が良いよ」
Bさんは言う「15年の年齢ギャップもあります。私の時代はまだメールが主流で、手紙のように書くことが出来ました。今時の若者はLINEで会話のようにリアルタイムのやりとりです。例えば「了解」と伝えるところを「り」だけで意味が分かるそうです」と。

人間は言葉で励まされたり癒されたりするが、電子文字の短い語句でラリーしても心の通う「会話」が成立するはずはない。

こうしたSNSの偏った利便性を悪用したのが座間市の9人切断遺体事件の容疑者である。「一緒に死にましょう」「死ぬお手伝いします」など、会話にはしにくい、簡単な返事ですみそうな短文を送る。しかも匿名である。生と死の間を揺らぐ被害者の心を巧妙に信頼させ、9人は容疑者に会ってしまった。切ない。子供若者と毎日を過ごす僕は、五感を使い、例えその子が死にたくなるほどの壁にぶつかっても、ぬくもりを伝え、そっと寄り添い、背中を押せるような大人でありたい。


                                                  

2017年12月20日 LINEの怖さを知ろう  誤解は増幅するし友情も壊れる はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場 連載記事

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