自信の持てる回答が出来なくて・・・悩む。泣き虫支援者の愚痴



自信の持てる回答が出来なくて・・・悩む。泣き虫支援者の愚痴

不登校について相談・見学にくる時、多くは母子二人で来ます。今回は両親二人で来園。父母が『不登校』について共通の理解をすることは子どもにとっても好ましいことです。「不登校は恥ずかしいことでも、困ったことでも、悪いことでもありません。本人の生き方の選択です。

再登校を急ぐよりも自己受容して自己決定力を育むことが先決です」と具体例を挟みながら話し合い、判って頂けたかと思う頃になって、「お話はよくわかりましたが…この子を残して私たちが先に死ぬのです。子どもはこの世の中を生きていけるでしょうか?」と絶句されました。この『訴え』は僕の心臓を一突きにされたような衝撃です。暫く言葉が出ません。
「その時は、頼りにならないかも知れませんが国の福祉政策に頼りましょう。生活保護法は憲法で保障する国民の権利です。それを信じてみましょう」と喋りながら涙声になってしまうのです。

本園のフェスティバルに軽度の自閉症のある元学園生K君35歳が15年ぶりに母親と一緒に遊びにきました。
見違える程にしっかりした大人になったK君。舞台では数人の若者が軽快な音楽にのって踊っています。その時、K君の母親が僕の耳元で「先生は障碍のある人の結婚をどうお考えですか?」と囁くのです。「えっ!」と聞き返すと、今度はゆっくりと同じ文言を繰り返します。

K君のお母様は対面しての質問を憚かられ、わざわざ喧噪の中、そっと問われたのではないか。遠路訪ねて来られたのも『この問い』の為かもと気づいた途端、母親の我が子への想いの切ない程の深さに、舞台の子の嬉々とした踊りも、涙で霞みます。
「結論が見えませんが、結婚は人間の一生涯の幸せの中に大切な位置を占めると考えています。親子の間で話題にして優しく誘導し、少しでも結婚したい希望があるならば、実現に向けて積極的に手助けしたいと思います。結婚後の生活支援等は国や社会に働き掛けていきましょう」と伝えました。

2つのケースとも、話終わった後は「お前はそれでも『支援者』なのか」と不甲斐なく思います。自分でも納得できない不満足な回答を泣きながら訴えている惨めな自分がただただ情けないのです。


                                                  

2018年05月30日 自信の持てる回答が出来なくて・・・悩む。泣き虫支援者の愚痴 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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