子ども・若者は「カードゲーム(勝負事)」に 負けた時、何を学んでいるのか?



子ども・若者は「カードゲーム(勝負事)」に 負けた時、何を学んでいるのか?

 僕が小学生の頃は「ビー玉やメンコ」が流行っていました。本気勝負で勝つと自分の物になるのです。運動神経も巧緻性※も劣る僕は負けてばかり。

相手に気づかれないように涙を拭きます。たまに勝っても負けた相手はどんな気持ちだろうか、と思うと表情や態度に出せないし、楽しめないのです。家庭でも「五目並べ」や「挟み将棋」の相手に姉(3歳上)を誘うのですが「照は負けると泣くから嫌」と言われます。そんな成長を経て勝負事を避けるようになりました。

 成人してからも職場対抗の野球やバレーボールなどで「一人足りないので参加してほしい」と懇願されても、頑なに拒否して人間関係を悪化させたことも。

こんな生い立ちを思い出させたのは、学園生のカードゲームでの珍事からです。A君(9歳・カード300枚所有・1万円位)とB君(10歳・カード1000枚所有3~5万円位)、2人が対戦後それぞれ自分のカードを片付けているとき、B君が「(値段の高い)強いカードが1枚無い!」と悲鳴をあげました。B君A君だけでなく、居合わせたスタッフも含む数人もそのあたりを探したが見つからない。

僕は「無くなったカードはゆうびで買ってあげるから、お母さんも待っているので今日は帰りなさい」といいました。ところが「そのカードは高価だし売っていないかも」と言います。

子どもたちを翻弄させるカードに無性に腹が立って「そんな高価な物でゆうびで遊ぶのは禁止します!」と宣言しました。B君は泣きながら母親と帰宅。

カードは翌日A君が「僕のカードの中に混ざっていた」とB君に渡しました。 ほっとしましたが僕は納得がいきません。昔からの伝統的な遊び、将棋・チェス・花札・トランプなどは遊ぶ道具は決まっていて時代を超えて不変です。従って、頭を働かせる・工夫する・失敗を活かす・先を予測する・相手の考えを推測するなど、自分の精神活動を活発にさせて楽しむ趣味でした。ところがカードゲームでは、負けた場合「もっと強いカードを買わなきゃ」とカード購入の金銭確保が関心事になってしまう。成長期にある彼らを見守る者として残念でならないのです。

※巧緻性(こうちせい)・・・
手先の器用さ、指先を巧みに動かす能力


                                                  

2019年01月31日 子ども・若者は「カードゲーム(勝負事)」に 負けた時、何を学んでいるのか? はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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