「繊細で真面目な若者」の想い ~若者に会って握手をしたい~



「繊細で真面目な若者」の想い ~若者に会って握手をしたい~

20歳前後で「一人暮らしをする」と言い、親の反対を「バイトをするから」と押し切って生活を始める。「自立したい」の意気込みも感じられる。

しばらくはそれなりに生活しているが食事のほとんどがコンビニになり、洗濯物は山のよう。生活リズムも乱れ気力も減退する。学校・勤務先への遅刻・欠勤が増え、言い訳も儘ならず教師や上司の信頼を失う。学友・同僚との関係も円滑にいかない。身なりを整えることも億劫になりベッドから出ない。来客には居留守、電話も着信拒否、家賃の滞納などで親が気づく・・・。
こうした若者の人となりを伺うと、親も教師も「繊細で真面目な子」と評価している。

意気揚々と一人暮らしを始めたが、生活をするという具体的な動きの大変さがよく解っていない。例えばお風呂に入るにしても、入った後に掃除をしなければならない。後片づけに費やす労力と時間が必要であることが彼らには大きなストレスとなる。
もう一つは「人間関係作り」。これまで家族・親戚・幼い頃からの友人などで意識する必要はなかった人間関係も環境が変わる。通学・通勤での気配りや新しい学校・職場での人間関係の構築などで神経をすり減らす。特に「繊細で真面目な子」の場合、人の気持ちを敏感に察する子が多く、この苦悩は人生の最大の難関。
また、仕事を任せると細かい所までよく気が付き、後のことまで考えて丁寧にきっちりやろうとする。「適当でいいよ」と言われてもいろんなことに気が付いてしまうゆえに適当にできず、人が思う以上に疲弊する。だからこそ親は「一人でよく頑張ったね。いろいろな体験をして疲れたでしょう。今はのんびり休みなさい」と伝える。
例えば親以外で親も信頼し本人が慕っている方がいると好都合。その方に事情を説明し、本人を預かって貰い寝食を共にする中で「一人暮らし」の思い出を受容的に聞いてあげる。
繊細で真面目な子は、気質的に人の顔色を伺っているため、親が愛情をかけていても自分はダメな子だと自己肯定感が持てていない子が多い。大人になってからでも遅くはないので、具体的に褒めること、愛情を与え続けることが大事。自己決定力と生きる自信が強固になるだろう。
僕も「繊細で真面目な若者」に出会い、握手をして友達になりたい。


                                                  

2019年04月24日 「繊細で真面目な若者」の想い ~若者に会って握手をしたい~ はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

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