No.141 潜在意識2

No.141 潜在意識2

私たちは、自分の行動はすべて自分で考えて行っている、と思いがちですが、改めて考えてみると、ほとんど何も考えずに行動していることも少なくありません。

たとえば、通勤、通学の駅までの道。(右足出して、左足出して、右足出して、左足出して)と考えながら歩いているわけではありません。(頑張って学校へ行くか)と思っているうち、自然に足が動いて駅に着いていた、なんて経験は誰にもあるでしょう。

これは、すべて潜在意識という脳のなせる技で、一説によると、私たちの行動の90%以上は潜在意識が自動制御しているとも言われています。

なぜ、自動制御を行うのでしょうか?

答えは、省エネと自己防衛。

潜在意識は自動制御を行うにあたり、目標や過去の体験、記憶などのデータを元に作られた行動指針リストのようなものを参照している、と考えられます。

駅までの歩行も、一つひとつを脳で考えていたら、脳はオーバーヒートしてしまいますが、本人が意図的な歩行をしない限りは、過去の歩行パターンに従うようにセットしておけば、大幅な省エネになるという寸法。

また、行動についても、リストを参照しつつ、本人にとって好ましく、一貫性のある行動を行うように自動制御することで、私たちの行動が、そのときどきの感情や欲望によって不安定に揺れたり、偏りすぎたりしないように、防御してくれているのです。

不登校、無気力、拒食症などの思春期病においても、潜在意識は重要な役割を演じています。

朝起きられない、登校できない、勉強できない、着替えられない、外出できないなど、「○○したいのに○○できない」パターンはすべて、潜在意識の仕事。心のエネルギーが消耗した状況においては好ましくない行動、と潜在意識が判断しているからなのです。

とかく親は、できないことについて、子供の頑張りや努力が足りないからと考えがちですが、潜在意識のなせる技と理解しておけば、無用な心配や不安から、子供に余分な圧力やストレスをかけずにすむでしょう。

次回は「変わること」

「東葛まいにち」2009年7月8日号掲載

                                                  

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