No.142 変わること

No.142 変わること

子供が、不登校など思春期の迷路に迷ったとき、子育てを振り返り、悔い悩む親は多いものです。

私も、思春期の迷路の原因の多くは子育てにあると考えていますが、勘違いして欲しくないのは、原因であることと責任は別だということ。

子供を、なんとかよい子に育てたいという一心での子育てが、振り返ってみれば、過保護、過干渉であったとしても、それは結果論であって、非難すべき問題ではないと考えています。

過保護、過干渉の境界など誰にも分からないことですし、多くの親は、自分が受けた子育てに準じた子育てを行っているにすぎないからです。

ただし、子供が思春期の迷路に迷い、その原因が子育てにあることを理解して以降の責任は、親にあると考えるのが自然でしょう。

自立心が芽生え始めた子供をもつすべての親は、それに合わせて子育て法を変える責任を負っているとも言えます。

手を出し、口を出し続けた子育てから、手を引き、口を出さない子育てへの変換を求められるのです。

具体的な方法としては、親が、子供の価値観を認められるように、自分自身を内面から変貌させること。表面上、どんなに子供を信じて任せるような対応をとれたとしても、子供に伝わるのは親の内面であり、意識から変えてゆく必要があるのです。

(大人になって、今更変われるものでしょうか)と思われるかもしれませんが、(変わりたい)という強い意識をもって、毎日の行動の点検を怠らずにいれば、自覚できる変化はわずかでも、子供には、変ぼうした親として映りはじめるものなのです。

親のそうした努力によって、親の信任の姿勢は子供に伝わり、子供は、自立の道を歩み始めます。

自立とは、(自分でなんとかしたい)という思いであり、自立行動を通じて、子供は、やりがいと達成感のある生活を送れるようになります。

それは、しぼんだ心をふくらませることとなり、自らの力で、思春期の迷路から脱出することにつながるのです。

次回は「お金」

「東葛まいにち」2009年8月12日号掲載

                                                  

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