No.153 我慢
親が子どもに対して、〝信じる、黙る、聴く、すべて任せる( S D KS)〟ことは、思春期病対策として有効ですが、主眼は、子どもに親の信じる心を映すこと。
〝信じる〟の意味については、子どもはそれぞれに正しい価値観をもって行動していると認めること、と定義しています。認めるのであれば、余分な干渉、介入は無用となる理屈です。
本来は〝信じる〟だけで十分ですが、実際にどうすればよいのか分かりにくいので、より具体的な方法として〝黙る、聴く、すべて任せる〟を加えています。
SDKSを実行するに当って、多くの方が難しいと訴えるのが〝黙る〟です。
黙るコツについて少し書いておきます。 まずは、黙ろうと決意しますが、多少我慢をしてでも黙ることに集中します。
もちろん、黙っているつもりでも黙れている訳はないので、逆に、どんな言葉をどのくらいしゃべっているかに気づくことが大切です。
要するに、(黙る!)と決意しつつも、ついしゃべってしまう言葉を探し続ける、といった感じです。
当然、(あっ、言っちゃった)という場面に多く遭遇するでしょうが、初心のうちは、(あっ、言っちゃった)と気づいただけで大進歩と思ってください。過去には、しゃべりながら何の不思議も感じないでいた言葉だったのですから。
我慢とはいえ、黙る努力をしているからできる発見なのです。
もちろん発見だけでは進歩しませんから、(こんな言葉は2度としゃべりたくない!)と、その度に自分に言い聞かせます。
その時大切なのは、けっして自分を責めないこと。なかば癖になっている〝しゃべり〟を止めようというのですから、一朝一夕に叶うことではありません。
何度失敗してしゃべってしまっても、気づき、反省を忘れず、執拗に黙る我慢を続けてゆくと、やがて、ついしゃべることがうそのように消えてゆきます。
「黙っていることが、しゃべることよりもこんなに楽なことだとは思いませんでした。黙っていても子どもは、ほとんどこちらの思いにそった行動しかしないんですね」
次回は「懸案化」。
「東葛まいにち」2010年7月14日号掲載
2010年07月14日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |
カテゴリ: 思春期ブルー
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