『いじめ・不登校、学校の在り方、家族の在り方について』25分間で語る?おかしな講演会



『いじめ・不登校、学校の在り方、家族の在り方について』25分間で語る?おかしな講演会

83歳。講演依頼はもう無い、と思っていたのに、昔々の研究仲間であったY小学校長が「保護者・地域の皆様に向け『いじめ・不登校、学校の在り方、家族の在り方について』25分間で話して欲しい」と言うのです。無茶苦茶な注文。でも、僕はニヤリとしながら快諾しました。

8ページぎっしりのレジュメを参会者に配布した後は、教員時代の思い出話をして子どもとその保護者に信愛されるY校長を讃えようと決めて出向きました。

ところがY校長もやるではありませんか。講演案内状にはデフォルメしたボクの似顔絵を添え「テルちゃんマン来たる!」とまるで折込チラシのようです。こちらも負けじと自己紹介をアカペラで「♪友達になりたいなテルちゃんマン/友達になりたいな優しいから/天然パーマで禿げ上がり…♪」と歌い上げました。ご参会の方々は呆気にとられクスクス・拍手。テルちゃんマンとは、担任した子ども達が僕に付けたニックネームでした。それを覚えていてくれるY校長です。

Y校長は教育熱心な教師でした。暑い夏休み中、社会科の教材づくりの為に、冷房の壊れている車で東京の西、武蔵野を走り回り、多摩川上水の開発に精魂を尽くした先人の資料を収集して、子どもが感動する良い授業を創り上げる情熱教師だった20代を語り終わり、『子どもは神仏からの預かりものです。また、子どもは生まれながらに、自分が育ちたいように育つものです。親や僕たちはそれを見守り手助けするだけの存在です。[私が育てる]などと考えることは、神仏への不敬であり、子どもへの不遜な振る舞いです。では、本日のテーマに入ります』と発言した時。キーンコーンと終会のベルが鳴りました。僕はニッコリ笑って「これで終わります」とあいさつしました。

またまた呆気にとられた皆さんはどっと大笑い。帰り際、結婚披露宴のお開きに真似て、出口で「失礼しました。ゴメンナサイ」とお一人おひとりにお詫びしました。皆さん「楽しかったです。続きをお聞きしたいです。また来て下さい」と。中には握手を求めてくださる方もあって…。まるで寄席に出演したような初めての体験でした。



 


                                                  

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。

コメントを投稿する