「不登校のステージ」を自分史に明記したい-「学校休んで雪遊び宿泊に行きたい」妙さん



「不登校のステージ」を自分史に明記したい-「学校休んで雪遊び宿泊に行きたい」妙さん

雪遊び宿泊(2泊3日)は、毎年平日に実施する。スキー場の混雑もなく、宿舎でも他への気遣いがいらない。不登校生が威圧感を受けないで済む。

元気に通学し放課後、ゆうびに通っている妙ちゃん(小3)は、幼稚園からの仲良しで、小2の4月から不登校になり、ゆうびに毎日通園している都ちゃん(小3)が、雪遊び宿泊に参加すると聞いて「私も学校を休んで行きたい」と思いたつ。「でも、ママは許してくれないだろうな…でも行きたい」。朝のベッドの中でも、学校の授業中も、夕食の時も、雪遊び宿泊のことが頭から離れない。

とうとう妙ちゃんは、都ちゃんに相談する。

「都ちゃん。私も雪遊び宿泊に行きたいんだけれど。うちのママ許してくれないよね」

『そうね。絶対ダメって言うと思うよ。妙ちゃんのママは…』

「ママが〝行ってもいいよ〞って言ってくれる、何かいい考えはないかなぁ~」

『そうね〜。いい考えねぇ~
…そうだ【★1都ちゃんみたいに、不登校になんかならないで、一生懸命学校に行くから、雪遊び宿泊に行かせて】って頼んでみたら?』

「それ、いい考え…と、思うんだけど…」

『…と思うけど…ダメなの?』

「だって私、【★2都ちゃんのように、ぜんぜん学校に行かない不登校にはならないけれど、学校に行きたくない日もあるの。そんな日は休みたいのよ】…ママに嘘つきたくないもの」

『そうか〜』

結局、妙ちゃんは、ママに、ひたすら「行かせて。お願い…」を繰り返し頼み続けた。ママは根負けし「パパが〝いい〞といったら、いいわ」と答えた。
酔っぱらったパパに甘えながら訴えて参加許可を取り付けた。

この挿話の不登校談義。都ちゃんが【★1】と提案する心境をどう読むか。さまざまあろうが、自分の「不登校」を客観視できるようになっていることは明らかである。妙ちゃんの【★2】の発言では、登校する・しないは自分で決めていいと考えていることが分かる。また、お互いの学校対応の違いを当然のこととして認め合っている。二人のような小学生が増えていけば、学齢期の子どもたちの学校感もゆったりと気楽なものとなることだろう。

「東葛まいにち」2010年2月10日号掲載


                                                  

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