携帯ゲーム機でゲームをする姿を寸劇として舞台上演できる?



携帯ゲーム機でゲームをする姿を寸劇として舞台上演できる?

1年間ボランティアの「松元美樹さんありがとうの会」が開催された。学園生は、プレゼントを用意したり、お礼状を書いたり、出し物をしたりして感謝の気持ちを表す。泰君は、最近ハマっている「太鼓ゲームを舞台でやりたい!」と思い立ちチーフリーダー(マコッちゃん)に申し入れた。

携帯ゲーム機の太鼓ゲームは、一人で楽しめることは確かだが、舞台に乗せて聴衆に何が伝わる?…しばらく迷ったマコッちゃんは思いつく。ロボットアニメでは、人間が頭の中に入り、大きなロボットを運転する、あの方式でいこう、と。

本番。泰君は車椅子から降りて舞台にあがる。
マコッちゃんと久君・孝君の3人が付き添った。舞台の真ん中にあぐらをかいた泰君は、畳の上にゲーム機を置くと言った「太鼓の達人をやります」拍手が起きる。
マコッちゃんは立ったままシャツをめくり上げ丸いお腹を突き出した。久君がその前に膝立ちになりバチを構えた。音を拾うために孝君はマイクをゲーム機にづけながら、観客席の後ろで音響を担当している光君にアイコンタクト。背中を丸めた泰君のタッチペンがゲーム機の太鼓をたたき始める。

ドン・カッ・ドン・ドン・カッ…。それに合わせて、久君がバチを振り上げマコッちゃんのお腹をたたく。孝君は、小さな音も拾おうと、ギリギリまでマイクを近づけ、光君とジェスチャーで連携。音楽に太鼓のリズムが呼応して会場に響く。拍手と笑いが続く。終わると泰君は「フルコンボ!」と叫び「美樹ちゃんありがとう。遊びに来てね」と続けた。

泰君のような申告があると「見ている人たちは楽しめないから別の出し物を考えよう」と誘導するのが多くの指導者・リーダーではなかろうか。ゆうびのリーダーたちはそれをしない。泰君が自分の意志で申告することはまれである。これを成功させれば満足感を味わい自信につながる。

何とかしたい。想い巡らす。その発想が、4人のリーダーの呼吸の合った協力でこんな演出に結実する。一人ひとりを大事にする一つのモデルと思うのはうぬぼれだろうか。

「東葛まいにち」2010年4月14日号掲載


                                                  

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カテゴリ: 子どもの広場

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