「勉強はいつでもできる」-チャンスを逃さないで! 卓君の場合



「勉強はいつでもできる」-チャンスを逃さないで! 卓君の場合

「不登校生の胸の内を想い支援の手だてを探る会」、通常「…探る会」は不登校生の親の会で、奇数月第2土曜日に開催している。今年で20年目。

1月の例会の話。不登校経験(小6~中3不登校、通信制高校卒)のある卓君22歳。得意な機械操作で仕事を進める職に就き、いい仕事をして社長の信頼もあつい。彼は最近、電気工事士など電気関連の資格取得を思い立つ。書店で手引き書を立ち読みしてみたが「√(平方根)の付く問題が含まれている…。√は通信制高校の数学で勉強していないからダメだ」と諦める気配を見せた。母親は「『不登校を卒業した』と思っていたのに、こんな場面でまだマイナスの作用をしているのかと思うと悲しくて…」と述懐した。

「卓君のお母さん、それは『勉強は何歳になってもできる』のチャンス到来!と積極的に受け止めるべきです。『じゃ、√をやったらいいじゃない。卓なら√くらい簡単よ』と応援して下さい」。その時、絶対にしてはいけないことは「では、数学の基礎から始めよう」と誘導すること。

ある夜間中学で生徒が「履歴書の書き方を教えて下さい」とお願いすると、定年退職された講師先生が「では漢字の基礎から始めましょう」と漢字検定10級の問題を提示なさった。

生徒は困惑して「今、教えてもらいたいのは履歴書の書き方なんだけど…」とつぶやいた。「数学」は体系・系統性が確立されている学問なので「基礎・基本から」と考えられるのを否定しないが、√を学ぼうとした本人の意欲を最優先させたい。基礎に戻らなければならない場合でも常に「√の攻略」に繋がっていることを感じさせる、本人の「当面の目標」に合った支援方法を創り出したい。

ボクは小学生の頃、三角形の内角の和が180度になることに驚き鋭角から鈍角までいろいろな三角形を切り抜き角を貼り合わせて「すごい!」とうなった。「では四角形は…多角形は…」と時間を忘れて調べた。中学校でピタゴラスの定理に出合った時も感動だった。

卓君に合った「√の学習方法」で彼の自主的な勉強を支援しよう。


                                                  

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2011年02月08日 「勉強はいつでもできる」-チャンスを逃さないで! 卓君の場合 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場

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