No.161 通常学級で発達障害のある子を受け入れる



No.161 通常学級で発達障害のある子を受け入れる

N小学校の校内研修会で「発達障害のある子への支援~学校・学級で配慮したいこと~」についてお話した後、先生方の質問に答えました。その中の数個です。皆さん、特に小・中学生の保護者の方、納得して頂けますか?ご意見を下さい。

【Q1】儀式の時や授業中、自分の席に着いていられない。

A→
集団行動が出来ないのは障碍(がい)の仕業である。「集団の規律レベル」をぎりぎりまで下げて許容したい。歩き回るのも黙認する。

【Q2】係や当番の仕事が出来ない。

A→彼の興味・関心(こだわり)を配慮して決める。また、彼と「ウマの合う子」と同じ係にする。彼のこだわりを活かした「係・当番」を新設する。

【Q3】給食の時、順番を守らない。

A→いつも1番にしてあげる。他の子供たちに「ずるい」という感覚を抱かせない学級づくりを。「彼は特別よ」の捉え方も避ける。もし「特別」の理解をさせるなら、学級成員の誰もが一人ひとり「特別な人」と思わせる。

【Q4】「障害」について、学級の他の子供たちに「公表」していいか。

A→いわゆる精神的な「障害告知・公表」は慎重でなければならない。先生が「彼のためになる」と判断でき、学級の雰囲気が受容的と思われる時期に行う。「障害名」ではなく、その子の「らしさ」「くせ」「こだわり」「個性」として受け入れられるように。

【Q5】相手の感情(心の動き・気持ち)がくみ取れない。

A→これこそが自閉傾向のある子の障害の主因であることを認識していること。従って「相手の気持ちも考えなさい」と叱ることは、盲のある方に「よく見なさい」、聾(ろう)・唖(あ)のある方に「よく聞きなさい」、脚の不自由な方に「走りなさい」と言うに等しい。

つまり、眼に見えない、動作に現れにくい障碍であることを承知して支援する。盲のある方の点字・白杖、聾・唖のある方の補聴器・手話、脚の不自由な方の車椅子・杖に当たるのは、発達障害のある方にとっては何だろうか?特別授業を実施して話し合わせてみる。関係を持つことになる「周りの人達の受容的理解と優しさと精神的な奉仕」であるこをと自覚させ行動に移させたい。

「東葛まいにち」2009年5月13日号掲載


                                                  

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