不登校→引きこもり→ニート→…の図式(1) 「平日不登校生が町に出る」是か非か



不登校→引きこもり→ニート→…の図式(1) 「平日不登校生が町に出る」是か非か

入園1年6カ月の礼さん(小5)と入園5カ月の和さん(中2)の二人が「柏の町に出て、買い物したり、食事をしたり、プリクラを撮ったりして遊んできたい」と言い出した。

意欲を持って自分たちの意志で外出しようとするのだ。しかも平日の昼間にである。入園当時おどおどしていた二人には考えられない変容進化を思うとうれしくなって「気をつけて行ってらっしゃい」と即座に言いたい。

待てよ。言葉巧みに誘う悪い人に出会ったらどうするだろう。それへの対応策はまったく身につけていない。

だが、案ずれば切りのないこと。「5時までには帰れますか。5時までに帰らないと、捜索願を警察に出さなければなりません」。重大な行動であると認識させる言葉を掛けて許可した。ルンルン笑顔で二人は出掛けて行く。その後ろ姿を見送りながら考える。

●警察や親切(?)な大人の方に補導されたら?
【大事な経験になるだろう。ゆうびに連絡を下さればかえって好都合である。不登校生の心情や「外出できる力」などについてお伝えできる】

●保護者への説明は?
【ゆうびに来る目的で家を出てから、家に帰るまでの責任はゆうびにある。従って事後の説明でご理解頂けるだろう】

不登校初期の段階で、平日昼間外出できない子は多い。「不登校」を恥ずべきこと・悪いこと・ダメ人間のすることと思い込むためである。

それが、ゆうびに入園して、不登校先輩が居ることを知り、その先輩たちとの生活・活動が数カ月続くと、自己否定感が薄れ「私もこれでいいのだ」と思えるようになる。

すると、平日の昼間、知人や学友に会っても平気でいられるようになり、お遣いや外出もできるようになる。不登校→引きこもり→ニート→……という、不登校生を持つ親の不安をあおる風評を覆すことにも繋がる。

不登校を真に克服する最初の一歩は「不登校の何が悪いんだ、俺だって捨てたもんじゃないんだ」と心底思えるように自己変革させること。自己変革の証しに「一人で外出できる」がある。

その絶好のチャンスを逃すのはもったいない。

「東葛まいにち」2011年6月8日号掲載


                                                  

2011年06月07日 不登校→引きこもり→ニート→…の図式(1) 「平日不登校生が町に出る」是か非か はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場

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