「学校に行かれない私は悪い子だ」呪縛に苦しむ子への言葉掛け・支援は



「学校に行かれない私は悪い子だ」呪縛に苦しむ子への言葉掛け・支援は

教育シンポジウム「『不登校のステージ』の過ごし方」の閉会間際、小6女子の母親が意を決した様子で挙手した。

「私の子は『学校に行かないわたしは駄目な子だ』と自分を責め続けています。私も主人も、『学校に行かなくともあなたはあなた、私の大事な可愛い子どもです。駄目な子なんかじゃありません』と言うのですが…。この呪縛を取り除くことができないでいます。私はどうしてあげたらいいでしょうか」と立ちつくす。

20代の不登校経験者の【家族にしてほしいこと】には

◇なにもしていないように見えても、ぼんやりした時間を過ごすのは大切。待ってあげて下さい。

◇家族は当時の私に何か感じさせないよう努力してくれた。甘えることができた。

◇「私のことで悩まないで」と思っていた。家族と接する時間が多い分、細やかな表情や、声のトーンで、家族の不安感を察する事ができた。それが不登校をして一番つらい事だった。

◇私のわがままなお願いにも根気強くつきあってくれた。◇自分が悶々としている心の様子を、父親や兄弟たちに知らせて欲しい。

◇登校していたときと変わらない生活を家族みんなが送ってくれる。

などがあります。

子どもは誰でも6歳の4月になれば学校に行くのが当たり前とする価値観を乳幼児期から徐々に心にすり込まれ、それが「学齢期の子どもの規範」になります。

特に素直なよい子(?)の規範意識は強固になります。素直なよい子が不登校になり、「規範」の呪縛を払拭するのは、子どもの人格・自尊感情を根底から揺るがす人生の一大事です。その上、「学校へ行かなくてもいいんだよ」と抱きしめてくれるのは、ついこの間まで「早く起きなさい。学校に遅れるわよ」と言っていたお母さんなのですから。疑念・混乱は極限に達します。

本人が「わたし、学校へ行かなくてもいいんだ」と思えるようになるのには、相当な時間が必要になります。急がないことです。

長い人生です。経験者たちが語るように、心地良い温かさでそっと包み、優しい眼差しで見守り続けましょう。間違いなく到来する「そつ啄同機」を待ちましょう。

「東葛まいにち」2011年10月12日号掲載



                                                  

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カテゴリ: 子どもの広場

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