No.165 発達障害のある子と共に育つ4-「中学校は登校しない」苦渋の選択をした親子



No.165 発達障害のある子と共に育つ4-「中学校は登校しない」苦渋の選択をした親子

高機能自閉症と診断された壮君は20歳。
小学校は6年間通常学級で過ごしたが、人とのコミュニケーションがとりにくいためトラブルが多発して傷つくことが多く「生まれて来なければ良かった。死にたい」などとつぶやくことさえあった。

親子は相談の結果、中学校には通学させず、フリースクールを選択し、現在も通園している。

入園まもなくから絵を描くことに取り組み始めた。
これが壮君の特性に適合し、彼ならではの素朴で純粋な媚びのない作品を生みだし、個展も数回開いて少しずつ自己受容が進んでいる。

その間の想いを母親は
「…しかし、親の怠慢もあって、就労のためのスキルはほとんど身についていない、一人息子のこれからをどうすればいいか…。暗中模索の毎日です。
…親としては好きなことで生計を立てられるようにしてあげたいというのが一番の願いですが、なかなか…。
しかしなにか行動しないと何も始まらないので、ネットで作品を公開することにしました…。絵に添えられている言葉は、私が考えて壮に書いてもらっています。
3歳を過ぎてから初めての言葉が出て以来、…壮の発する言葉のほとんどは単語の切り張りか二語文。自分の気持ちを言葉で表現することもなかなかできません。
一番の理解者である母でも時としてなかなか分かってあげられず、何度も聞き返すうちに壮の方が伝えることをあきらめてしまうことも…そんなときはたまらなく申し訳ない気持ちになります。
学校教育を選択していれば訓練に時間を使い、できるようになることは数多くあったに違いない…と思うものの、壮には向いていなかったとの判断は間違ってはいなかったと信じています。」
(ゆうびHPリンク「柿の木庵」より)
と言う。

公立中学校に見切りをつけての親子の取った苦渋のフリースクール選択が妥当なものであったかどうかは誰にも分からない。

が、学級集団が目的集団である以上、弱い子を苦境に追いやる、集団が持たざるを得ない凝集力や志向性は如何ともしがたい。
この親子の選択も一つの選択肢としてあることを教育関係者・大人達は認識していたい。


                                                  

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