絵本「雪とパイナップル」を贈る 「昭和の大人」として生きてきたお詫びに



絵本「雪とパイナップル」を贈る 「昭和の大人」として生きてきたお詫びに

この春15歳になった学園生は5人。「十五の春を讃える会」では、毎年一人ひとりに合わせて本を選び記念品としてきましたが、今年は5人全員に同じ本「雪とパイナップル」(鎌田實・集英社)を「昭和の大人として生きた・うっちー」と記して贈りました。

昨年の4月、この欄で「…原発事故は人災であり『昭和の大人』の責任である…」と書かせて頂きました。あの時からずっと「原発→放射能=昭和の大人の責任」の十字架は背負い続けています。

しかし「責任」をどうすればとれるのかまったく分かりません。どなたも教えてはくださいません。そんな時、この本に出合いました。

【…「パイナップルはありませんか」。冬のベラルーシの街を一人の日本人看護師が訪ね歩きます。放射能が引き金と考えられる白血病で生死をさまよう少年の唯一の希望でした。少年の死後、チェルノブイリで治療にあたった医師(鎌田氏)は、再び小さな街の少年の家族を訪ねます…】

放射能が母と子の平和な散歩の空気の中に漂っていることに気付けません。
見えない。音もない。触れても、嗅いで食べても分からない。それでいて確実に命を蝕んでいく。
放射能は「絶対恐怖」です。

だが、「真心」は「絶対恐怖」を凌ぎます。柔らかで温かく、しなやかで強い「真心」が行為となって心から心へと伝わりしみ込み、穏やかに、しかし揺るぎない力で生きることの大切さを教えてくれます。読者が増えてくださることを願っています。「昭和の大人」を生きて何の責任もとれない者が身の程も考えず願っています。著者の【命の切なさや、大切さを考えることのできる、未来の日本を支える人たちにこの本を贈ります。ぼくは未来を信じています】を記します。

ベラルーシの街と東葛地域とは放射能のホットスポットとして重なります。本園も園舎の周りと園庭の除染作業を実施しました。今後も「放射能から子どもと若者を守るには何をなすべきか」信頼できる方の助言を頂き、保護者と話し合い、行政にも要請しながら、除染作業を祈りながら続けます。例えそれが賽(さい)の河原の石積みであっても。

『東葛まいにち』4月11日号掲載


                                                  

2012年04月11日 絵本「雪とパイナップル」を贈る 「昭和の大人」として生きてきたお詫びに はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 子どもの広場

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