戦士・輪湖直樹選手が復帰



戦士・輪湖直樹選手が復帰

wen_rey 8月20日、日立台にて開催された、明治安田生命J1リーグ・2ndステージ第8節、松本山雅FC戦。23分、頭上のボールを収めるべくジャンプをした輪湖直樹選手は、相手DFと空中で交錯、体勢を崩したままピッチに落ち、頭部を強打した。微動だにしない輪湖選手に両チームの医療班が駆けつける緊急事態。日立台は静まり返り、輪湖選手はほどなく病院へ搬送された。幸い大事には至らず、当夜に「脳震とう」という診断がクラブに届き、周囲は胸をなで下ろしたという。

それから約2週間を経て、輪湖選手が日立台の練習場へ帰ってきた。「まだ激しい運動をすると脳に血が上る心配がある」(輪湖)との懸念から、慎重な調整に留めたが、久々のピッチの感触を噛みしめるように歩みを進める輪湖選手の表情には自然と笑顔が浮かんだ。  今季は主力選手としてチームの信頼も高まるなど、充実のシーズンを過ごす中、思わぬ形でしばしサッカーから離れることとなった。その中でも、「経験するたび、自分が強くなることを実感する戦い」だと語っていたACLの準々決勝・広州恒大戦を前に離脱を余儀なくされたことについては、「チームの力になりたかった。特に広州戦2試合には出場したかった。その悔しさで一杯」と無念さをにじませた。  負傷から約4週間でチームの練習に完全合流。「あの日から一度生まれ変わりましたからね、もう大丈夫」と冗談を言う余裕も生まれていた。  「体力が落ちて、『プレーできるのかな…』と不安もありましたが、首と頭の痛みはもうない。早く試合がしたい。復帰?それは監督に聞いてみてください(笑)」と自身の回復とともに復帰への意欲が強まっていた。  そして松本山雅戦から丸1ヶ月経った9月20日、第11節・モンテディオ山形戦の先発メンバーに輪湖選手の名があった。  復帰早々のフル出場で、試合中には相手選手と交錯する場面が何度もあった。球際への果敢さが輪湖選手の真骨頂とはいえ、いずれも輪湖選手を試すのかのようなヒヤリとする接触プレーばかり。  しかし、当の本人といえば、「最初のヘディングは少し怖かったですけど、他の接触プレーは全然大丈夫でした。ほら、こう見えて、自分はファイターなので(笑)」と平然と話した。そして、「今日、復帰することができて、試合前にはまるで春先の開幕戦のような気持ちの高揚があった。また新鮮な気持ちで最後まで戦いたい。幸いにも接触の痛みは全く覚えていないので(笑)、また同じ場面が来ても迷わず飛びこみますよ」と最後まで頼もしかった。  「柏から世界へ」の戦いを続けるレイソルに頼もしい戦士が帰ってきた。

(写真・文=神宮克典)


                                                  

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